5分だけでも

落ち着いて生きたい雑多ブログ。美術/哲学/読書

STEPS AHEAD

こんばんは。みつきです。

今日はアーティゾン美術館の新収蔵作品展示「STEPS AHEAD」に行って来ました。f:id:mituki03:20210519232126j:image

絶対行こうと思っていたのですが緊急事態宣言の影響で間が空いてしまいました😅f:id:mituki03:20210519232144j:image

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1番のお目当ては新収蔵作品の1つ、カンディンスキーの「3本の菩提樹」です...!

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この頃のカンディンスキーはまだ抽象画というよりは具象画の画風ですね。

画家としても始まったばかりの頃でドイツのムルナウという小さな村で同じく画家で愛人関係だったガブリエーレ·ミュンターらと芸術グループを作り制作活動をしていました。f:id:mituki03:20210519233415j:image

↑この「自らが輝く」も大好きな作品です...f:id:mituki03:20210519233551j:image

同じ空間に盟友であるパウル・クレーの作品も共に展示されていて感激でした...

本当に推しであり敬愛する2人なので約百年後の現在でも彼らの生きた形が見れるというのは凄いことですね。

前回の記事で自分の絵がパッとしないとかボヤきましたがそんな悩みがちっぽけに感じました。上には上がいるものだし、他人との比較やいいねの数字に囚われている自分は本当に未熟です。

絵で悩み、絵に救われる。

絵を描いている限りそれの繰り返しなのだと思います。

久々に美術館に行けたので自分の色々な悩みが払拭されました。

今はネットや書籍でも絵画は見れますが、やっぱり美術館という空間で鑑賞する喜びに勝るものは無いと思います。

美術館の関係者皆様にも厚く御礼申し上げます。

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↑興奮のまま描いたクレーとカンディンスキー^^;

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

没後70年 吉田博展

こんばんは。みつきです。

今日は東京都美術館で開催中の「没後70年 吉田博」へ行ってきました。f:id:mituki03:20210324234458j:image

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吉田博は福岡出身の洋画家です。

木版画は、なんと49歳から始めたそうです。

それまでは油彩画や水彩画を主に制作していました。

作品を観た時の最初の印象は、「これ、彫っているの…????」でした。

木版画は分業制なので吉田は絵師(下絵)担当なのですが、その写実的な絵を彫師、摺師が受け継いでやっと1つの作品として完成させていると思うと気が遠くなりました^^;

吉田の摺数は平均30回にも及びます。

(一般的な摺数は10回程だそう)

なので色彩と光の移ろいがとてもリアルで風景画における空気感や遠近感も見事に表現されていました。

国内、海外渡航で描き貯めた写生帖(スケッチ)の一部も展示されていました。

写生の時点で画力のクオリティが高すぎて絶句してしまいました^^;

絵に対する飽くなき追求と貪欲さは河鍋暁斎を彷彿とさせましたね。f:id:mituki03:20210325001138j:image

桜もちょうど見頃で良い日でした。

 

それではまた。

 

写真家ドアノー/音楽/パリ

こんばんは。みつきです。

今日は渋谷Bunkamuraで開催中の「写真家ドアノー/音楽/パリ」へ行ってきました。f:id:mituki03:20210306222255j:image

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ロベール·ドアノーはパリ郊外の貧民街で育ち、7歳で母親を亡くした経験があります。

寂しさと孤独からか、川を眺めては「どうやったらこの水の流れを止めることができるだろうか」と考えていたそうです。

自動車メーカーのカメラマンを経てフリーでの活動以降、歌手やパリに生きる人々の日常を写した作品を撮り続けました。f:id:mituki03:20210306223948j:image

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恥ずかしながらカメラの技術云々は全く分からないのですが、ど素人の私でも心を強く惹かれる写真ばかりでした。

確かな技術もあると思うのですが人々の声やパリの雑踏が再生されるようなドアノーの着眼点や魅せ方を感じました。

面白かったですね〜。

余談ですが前回のベルナール·ビュフェ展で買ったパンフがドアノーの写真集でした。

(ドアノーとは知らずに単純にカッコイイ写真集だなーと思って買った)

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ベルナール·ビュフェです。ハンサムですね。

こんな所で繋がるとは^^;

 

それではまた。

 

 

トライアローグ展

こんばんは。みつきです。

昨日ですが横浜美術館のトライアローグ展に行ってきました。

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横浜美術館愛知県美術館富山県美術館の共同企画展で20世紀美術史の変革を各美術館のコレクションから振り返る内容です。

展示数は約120点の大ボリュームでかなりお腹いっぱいになりました……!

巨匠達の色彩や形の目まぐるしい変容は20世紀という激動の流れを感じました。

大好きなカンディンスキーやクレーの作品もあって大興奮でした。

今回の企画展に限らずですが、しっかり世界史も勉強しなければ…と痛感しました。

(学生時代は歴史は苦手でした^^;)

当時の世界情勢というのも美術を理解するには必要不可欠な要素ですね。

みなとみらいは久しぶりに行ったのですが、商業施設や観光地が多くて面白かったです。

横浜周辺もゆっくり遊びに行きたいですね。

 

それではまた。

 

 

 

 

河鍋暁斎の底力

こんばんは。みつきです。

今日は東京ステーションギャラリーで開催中の「河鍋暁斎の底力」を見に行ってきました!

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すっっっごい面白かったです!!!!

この展示の目玉はなんといっても本画(彩色した完成作品)ではなく、下絵やスケッチオンリーの展示なんです!

本画は書籍などでも見れますが、肉筆の生きた線画が見れる機会は、なかなか無いと思います...!

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(撮影禁止だったのでチラシの一部を)

線の情報量がすごい。

あと、「ふ、筆で描いてるの??」と混乱するくらい、ペン(筆?)タッチがキレイでした...。

下絵とはいえ、着物の布のたっぷりとした流れやシワもしっかり描かれていて、まさに暁斎の「底力」をひしひしと感じました。

画鬼(暁斎のあだ名)の名に相応しい貪欲さでした。

圧倒されっぱなしでした。

私も精進せねば^^;

 

それではまた。

 

ベルナール·ビュフェ回顧展

こんばんは。みつきです。

今日は渋谷Bunkamuraで開催中のベルナール·ビュフェ展に行きました。

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館内は撮影禁止だったのでチラシのみです^^;

不勉強ながら、ビュフェは知らない画家だったのですが、このチラシの絵のインパクトが凄くて気になって行ってきました。

ビュフェは20世紀後半のフランスの画家です。

幼少期の父親からの愛情不足や第二次世界大戦の渦中に呑まれたビュフェの作風は硬い描線と、死や孤独を感じる陰鬱とした印象でした。

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油彩でこんなに鋭利な線が描けるんだ...と驚きでした。

描くというよりはキャンバスに「刻む」という表現の方がしっくりくるかもしれません。

筆致が鋭利なナイフでザクザク傷つけるようなそんなイメージです。

ビュフェの絵を見ていると、行き場のない辛さや苦悩、嘆きが聴こえてくるような気がしました。

私も割と生きていて悲観的(要はネガティブ)なので「気持ちわかる...」と勝手に共感しました。

静岡にビュフェの美術館があるので、そちらも気になりました...!!

今年の美術館巡りも終わりですね...!!

来年も楽しみな企画展が沢山あるので楽しみです^^

 

それではまた。

 

 

ルドン、ロートレック展

こんばんは。みつきです。

今日は三菱一号館美術館で開催中の「1894 visionsルドン、ロートレック展」に行きました。


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この企画展では、三菱一号館が竣工した1894年をキーワードにルドンとロートレックを中心とした画家の作品を展示しています。

残念ながら館内では撮影禁止だったので中の写真は無いのですが、すごく良かった...!!

特に私はロートレックの大ファンなので、メインで特集して貰えて嬉しかったです...!

伯爵家のしがらみを抜け出してパリの歓楽街の世界に身を投じ、娼婦やその世界で生きる人々を描き続けた画家です。

ルドンもずっと気になっていた画家だったのですが、実際に作品を見れて良かったです!神話や幻想世界、死や不安を具現化したような作品を描いています。

毎日、自分の中で生きづらさやモヤモヤを抱えているのですが、好きな画家に会いに行ける美術館は、やはり良いですね。f:id:mituki03:20201203223328j:image

ショップコーナーもグッズがオシャレで素敵でした。

ロートレックの刺繍キーホルダーかわいい...

 

それではまた。