こんばんは。みつきです。
今日は東京都美術館で開催中の「没後70年 吉田博」へ行ってきました。
吉田博は福岡出身の洋画家です。
木版画は、なんと49歳から始めたそうです。
それまでは油彩画や水彩画を主に制作していました。
作品を観た時の最初の印象は、「これ、彫っているの…????」でした。
木版画は分業制なので吉田は絵師(下絵)担当なのですが、その写実的な絵を彫師、摺師が受け継いでやっと1つの作品として完成させていると思うと気が遠くなりました^^;
吉田の摺数は平均30回にも及びます。
(一般的な摺数は10回程だそう)
なので色彩と光の移ろいがとてもリアルで風景画における空気感や遠近感も見事に表現されていました。
国内、海外渡航で描き貯めた写生帖(スケッチ)の一部も展示されていました。
写生の時点で画力のクオリティが高すぎて絶句してしまいました^^;
絵に対する飽くなき追求と貪欲さは河鍋暁斎を彷彿とさせましたね。
桜もちょうど見頃で良い日でした。
それではまた。