5分だけでも

落ち着いて生きたい雑多ブログ。美術/哲学/読書

ルートヴィヒ美術館展

こんばんは。みつきです。

先日、国立新美術館で開催中のルートヴィヒ展に行ってきました。

いやすごかったね!!!!!!
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1章でドイツ表現主義の「橋(ブリュッケ)」と「青騎士(ブラウエ・ライター)」が紹介されています。

その青騎士の主要メンバーのカンディンスキー、クレー、ヤウレンスキー、マッケ、マルク、マリアの作品が一同に介していて腰抜けました。

(ミュンターはいなかった…)

私は青騎士が大好きなんだ…。

マリアはマルクの妻なんですけど彼女も青騎士に参加していたのは知らなかったです。

青騎士周辺については山田五郎さんの動画が面白いのでオススメです↓

7章構成なのに1章でおなかいっぱいになりました。

ルートヴィヒ美術館しゅごい…。

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美術館行くとポストカードだけ買って満足するんですけど今回は図録も買いました。

(青騎士メンバーを買おうとしたのだがカンディンスキーしかいなかった…泣)

ドイツから始まりロシア・アヴァンギャルドシュルレアリスムポップアートなど世界情勢に翻弄されながらの20世紀美術の広がりはカオスであり複雑なのですが、全く遠い昔の話では無く、今この時もその延長線上にいるのだなと色々考えさせられました。

(ちなみに青騎士のマルクとマッケは第一次世界大戦で戦死しています。)

今夏とても楽しみにしていた展覧会だったので良かったです。

ドイツめちゃくちゃ行きたくなりました。

 

 

 

 

自然と人のダイアローグ

こんばんは。みつきです。

8月31日に国立西洋美術館で開催中の「自然と人のダイアローグ」展へ行ってきました。

1年半の休館を経てのリニューアル記念展でドイツのフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコレクションから自然と人の対話(ダイアローグ)をテーマにしています。f:id:mituki03:20220901220142j:image

夏休み最終日とあって人も多かったです。

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モネ「セーヌ川の朝」

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ゲルハルト・リヒター「雲」

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セザンヌ「ベルヴュの館と鳩小屋」

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クレー「月の出(サン=ジェルマン界隈)」

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カンディンスキー「小さな世界」(連作)

個人的に大好きなクレーとカンディンスキーが近くに展示されていて感無量でした…!

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ゴッホ「刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)」

展示数は100点以上と大ボリュームで、この後常設展示も観ましたがクタクタでした^^;

撮影可の作品が多かったですが、やはり絵のスケール感は実際に美術館で観るに限ります。

あと自分の写真が下手くそ過ぎる笑

8月は夏バテでゴネてばかりだったので、やりたいことを優先的にやっていきたいです。

 

それではまた。

 

 

シダネルとマルタン展

こんにちは。みつきです。

いや暑っついですね...。

昨日ですがsonpo美術館のシダネルとマルタン展へ行ってきました。

閉会ギリギリ滑り込みです^^;

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そもそもシダネルとマルタンって誰?という話ですが、アンリ·ル·シダネル(1862-1939)とアンリ·マルタン(1860-1943)は19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランスの画家です。

日本ではほぼ無名ですがフランスでは再評価が高まっているそうです。

印象派といえば「光」の描写が特徴的ですが、シダネルは北フランスの霞の光、マルタンは南仏の眩い光を捉えました。

牧歌的な風景や労働者、市民の生活が描かれていました。

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シダネル「ジェルブロワ、テラスの食卓」

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マルタン「ガブリエルと無花果の木」(習作画)

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マルタン「二番草」

数ある印象派画家の中でもなかなかレアな展示会でした。

印象派と1口に言っても紐解いてみると結構複雑でボリュームがあるんですよね^^;

まとめた雑メモを載せておきます。f:id:mituki03:20220626104948j:image

こうやってみるとフランスは今現在まで、画家だけでも何万人規模で居るんだろうな...凄いとしか言えない...

展覧会に行くと知らないことが多すぎるなと感じます。

 

それではまた。

 

 

 

 

 





ミロ展

こんばんは。みつきです。

今日は渋谷Bunkamuraミュージアムで開催中のミロ展に行ってきました。

2ヶ月ぶりの美術館です...!!f:id:mituki03:20220312214835j:image

ミロはジャポニズムにかなり影響を受けており、陶芸・俳句・書画などのエッセンスを自身の表現に取り込んでいました。

ミロのドローイングは線画というより書道に近いものを感じました。

浮世絵を切り取って自身の作品に貼り付けたり、日本のたわしを画材として使ったりと質感への実験的な試みが面白かったです。

めっちゃ...めっちゃ面白かったです...(余韻)

ミロはどの作品を観てもユーモアに溢れていますが本人はかなりストイックな性格で「下手にもかかわらずというのではなくむしろ下手だからこそ私は画家になりたかったのです。なぜかというと非常な努力が必要だったからです。」新西洋美術史(西村書店)

と語っていたり、

若い頃に重度のうつ病を患い再発防止としてボクシング、水泳、ランニングなど心身共に鍛えることを怠らなかったそうです。

ミロがこんなにも面白い人だったとは...。

もう少し掘り下げてみたいですね。

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ちなみに来館するとミロだけにMILOが貰えます!笑

 

それではまた。

 

 

和田誠展

こんばんは。みつきです。

今日は東京オペラシティアートギャラリーで開催中の和田誠展へ行ってきました。

イラストレーター、グラフィックデザイナーに留まらず装丁やエッセイ、絵本などとても多岐にわたる活動の記録を見ることをできます。

ちなみに料理家の平野レミさんの旦那さんでもあります。
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展示室を入って最初に目に入るのは著名人の似顔絵。

シンプルな色使いとデフォルメながら、とても人物一人一人の特徴を引き出していて圧巻でした。

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ずっと見てられる...。

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ことばのこばこは懐かしいですね...。

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週刊文春の表紙イラストは40年間で約2000点...!

人物、風景、静物、動物、抽象...イラストの百科事典の様でした。

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絵本の制作で大切なことについて和田さんはこう述べています。

まず、絵がいいこと。上手じゃなくていいから。魅力的な絵。

面白い流れがあること。物語であっても、感覚的なものであっても。

あとは展開させるデザイン。

個人的にグッときました。

自分の目指したい表現のヒントをもらえました。

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

こんばんは。みつきです。

今日は休みだったので上野の東京都美術館で開催中のゴッホ展へ行ってきました。

平日といえど、かなり人がいましたね。

半分人を見に行った感じでした^^;

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今回の展示は個人収集家のヘレーネ·クレラー=ミュラー美術館収蔵のゴッホの作品48点を公開しています。

ヘレーネはまだゴッホの評価が低かった1908年から作品を集め、約20年間で世界最大の収集家になりました。

ゴッホが画家を始めてから亡くなるまでの約10年間、彼の試行錯誤した軌跡を見ることができます。

素描、版画だけでも20点とありゴッホの勉強熱心さを伺うことができました。

個人的に画家の素描が大好きなのですが、完成された作品とまた違い、迷い線などの筆致がよく分かります。

これは美術館でないとなかなか見るチャンスがありませんね。

ゴッホは人物、風景、静物と様々なモチーフに挑戦していますが今回、特にゴッホの描く木々がすごく大好きになりました。

ゴッホ自身も自然や木々に人間を重ね合わせていたらしく、伸びゆく木の枝や草花の茂みがどことなく人間の成長過程のように感じました。

グッズも木のモチーフを買いました。

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仕事のことで色々疲れが取れなかったのですが、とても癒された時間でした。

ゴッホはずっと人々の心を慰め、気分を高揚させるような絵を目指していたそうです。

その思いはちゃんと作品一つ一つに込められていました。

 

それではまた。

 

 

 

サーリネンとフィンランドの美しい建築展

こんばんは。みつきです。

今日はパナソニック留美術館で開催中のサーリネンとフィンランドの美しい建築展へ行ってきました。

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エリエル・サーリネンはフィンランドモダニズムの原点を築いた人物です。

ヘルシンキ工科大学在学中にゲセリウスとリンドグレンに出会い、三人で共同の設計事務所を設立します。

1900年のパリ万国博覧会で彼らが手掛けたフィンランド館の建築が評価されます。

アール・ヌーヴォーの様式とフィンランドに伝わる民族叙事詩「ヤレワラ」のモチーフを取り入れており当時ロシア統治下であったフィンランドの人々を鼓舞させるものでした。

サーリネンらが手掛けた建築や家具の図面や作品の展示が沢山あり、面白かったですね!

動植物のモチーフや木材の素朴さがふんだんに使われており自然と密接な暮らしがうかがえました。

フィンランドや北欧の芸術文化ってまだまだ知らない事が多いです。

国や地域ごとの芸術探求というのも面白いですね。

 

それではまた。