5分だけでも

落ち着いて生きたい雑多ブログ。美術/哲学/読書

イッタラ展


どうも。みつきです。

先週、渋谷Bunkamuraミュージアムで開催中のイッタラ展に行ってきました。

恥ずかしながらイッタラって全く知らなかったのですが、かなり有名だそうで平日にも関わらず女性のお客さんが多かったです。f:id:mituki03:20221021231404j:image
イッタラ1881年に北欧フィンランドにあるイッタラ村でガラス工房を設立したことから始まります。

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イッタラの代表作というと、建築家兼デザイナーのアルヴァ·アアルトの「アアルト ベース」(花器)です。
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この曲線と色合いがイイ〜f:id:mituki03:20221021231438j:image

すごいかわいい!!と思ったのがオイバ·トイッカのバードたち。
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いっぱい並べて眺めたいかわいさ。

イッタラのガラスのカラーパレットはなんと200色以上だそうで毎年新色の開発もしているそうです。

フィンランドや北欧圏は長く厳しい冬が続く地域なので食器や家具など日用品の想い入れが強く、自然や北欧神話を元にした作品とシンプルなデザインと値段で市民全員が日常使いできるというのがイッタラの共通テーマだと感じました。

お金持ちだけの芸術だったり、知識がないと楽しめないというような隔たりが無いのが素敵だなと思いました。

日本は、まだまだ芸術と国民の距離が遠いのでお互いに歩み寄れるようになればなと渋谷を歩きながら考えました。

 

 

 

それではまた。

 

面白かった本まとめ

残暑で体調不良で10月から寒くなって更に体調不良でした。

どうも。みつきです。

やろうやろうと思っていた読んだ本のまとめをやっと記事にしました。8冊の紹介です。

「哲学入門 」ヤスパース

実存主義の1人であるドイツの哲学者、カール·ヤスパースの本。

哲学入門とありますが、ヤスパースの提唱した「限界状況」や「包括者」を予習した方が読みやすいです。

 

「むかしむかしあるところに、哲学者がやってきた。」小川仁志

桃太郎やさるかに合戦などの昔話と哲学を絡めた哲学入門書。

イラスト(漫画)がシュールで、とっつきやすくて面白かったです。

 

「マイ仏教」 みうらじゅん

みうらじゅんさんというとサブカルのイメージだけど、堅苦しくなく面白く仏教を解説していてファンになりました。

「自分探しよりも自分なくし」という言葉が良かったです。

 

「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」みうらじゅんリリーフランキー

みうらさん繋がりでもう1冊。

9割ぐらい下ネタトークだけど、おじさん2人のゆるさの中にに人生の真理が詰まっている。

 

「死と生」佐伯啓思

社会思想家の佐伯啓思さんの本。

「死」と「無」について宗教、科学、文学など様々な学問から比較。

仏教的な思想が多くて自分にはしっくりきた。

 

西田幾多郎-無私の思想と日本人-」佐伯啓思

同じく佐伯さんの本。

日本人の哲学を作った西田幾多郎の思想を解説した本。

西田の思想は難解で有名だけど佐伯さんの柔らかな文体は読んでいて面白い。

 

「アトリエの巨匠に会いに行く」南川三治郎

フリーランス写真家の著者が体当たりで世界の芸術家とそのアトリエに取材をした内容。

出てくる芸術家達がダリ、シャガール、ジョルジュ·デ·キリコなど近代~現代の巨匠ばかりで夢中で読みました。

取材嫌いのミロやベルナール·ビュフェも載っていて、各々の芸術哲学が面白かった。

 

「迷いながら生きる」ネルケ無方

ドイツ人禅僧のネルケ無方さんの本。

結構ズバッと言う人でニーチェは思い上がりとか、マズローの欲求段階は人間のスケベ根性だという意見はなるほどな、と思った。

人生のジレンマについて「迷わなくなってしまえば終わりだ」という言葉は厳しさと優しさを感じました。

 

最近は気圧でずっと_(:3」∠)_←こんな感じで、あんまり本の開拓ができてないですね…。

世の中はもうハロウィンやら、おせちの予約とか行事が前倒しで訳が分からないです(?)

 

 

 

それではまた。

ルートヴィヒ美術館展

こんばんは。みつきです。

先日、国立新美術館で開催中のルートヴィヒ展に行ってきました。

いやすごかったね!!!!!!
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1章でドイツ表現主義の「橋(ブリュッケ)」と「青騎士(ブラウエ・ライター)」が紹介されています。

その青騎士の主要メンバーのカンディンスキー、クレー、ヤウレンスキー、マッケ、マルク、マリアの作品が一同に介していて腰抜けました。

(ミュンターはいなかった…)

私は青騎士が大好きなんだ…。

マリアはマルクの妻なんですけど彼女も青騎士に参加していたのは知らなかったです。

青騎士周辺については山田五郎さんの動画が面白いのでオススメです↓

7章構成なのに1章でおなかいっぱいになりました。

ルートヴィヒ美術館しゅごい…。

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美術館行くとポストカードだけ買って満足するんですけど今回は図録も買いました。

(青騎士メンバーを買おうとしたのだがカンディンスキーしかいなかった…泣)

ドイツから始まりロシア・アヴァンギャルドシュルレアリスムポップアートなど世界情勢に翻弄されながらの20世紀美術の広がりはカオスであり複雑なのですが、全く遠い昔の話では無く、今この時もその延長線上にいるのだなと色々考えさせられました。

(ちなみに青騎士のマルクとマッケは第一次世界大戦で戦死しています。)

今夏とても楽しみにしていた展覧会だったので良かったです。

ドイツめちゃくちゃ行きたくなりました。

 

 

 

 

自然と人のダイアローグ

こんばんは。みつきです。

8月31日に国立西洋美術館で開催中の「自然と人のダイアローグ」展へ行ってきました。

1年半の休館を経てのリニューアル記念展でドイツのフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコレクションから自然と人の対話(ダイアローグ)をテーマにしています。f:id:mituki03:20220901220142j:image

夏休み最終日とあって人も多かったです。

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モネ「セーヌ川の朝」

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ゲルハルト・リヒター「雲」

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セザンヌ「ベルヴュの館と鳩小屋」

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クレー「月の出(サン=ジェルマン界隈)」

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カンディンスキー「小さな世界」(連作)

個人的に大好きなクレーとカンディンスキーが近くに展示されていて感無量でした…!

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ゴッホ「刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)」

展示数は100点以上と大ボリュームで、この後常設展示も観ましたがクタクタでした^^;

撮影可の作品が多かったですが、やはり絵のスケール感は実際に美術館で観るに限ります。

あと自分の写真が下手くそ過ぎる笑

8月は夏バテでゴネてばかりだったので、やりたいことを優先的にやっていきたいです。

 

それではまた。

 

 

本当に絵を描きたいのかわからない

どうも。みつきです。

酷暑で相変わらずだるいです。

今日はいつにも増してグダグダのぼやきです。

絵がね〜描けなくなりましたね〜。

去年の今頃は割とちゃんと練習できてたのにな。

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魔女の宅急便でキキがほうきに乗れなくなったあの喪失感なんですよね。

楽しさや難しくても手応えがあればまだ良かったけど、やっぱり描いても苦しみしかないんですよね。

リンゴ1つ描いたってリンゴのこと何一つわからない。

そもそもこれは本当にリンゴなのだろうか?

リンゴ…リンゴって一体なんなんだ。

わからないことの恐怖。

もしかしたら「描く」ということに固執し過ぎているのかもしれません。

「描く」ことで何か成し遂げたかったけど今は虚しさしか感じなくて「このまま続けたところで何か報われるのだろうか…」ってわからなくなって。

でも「辛くても虚しくても続けたら報われる日が来るはずだ」と過信している自分もいるなと思う。愚かだ。

 

…何でしょうね、1つのことがダメになると他のことまで連鎖的にガラガラと崩れ落ちてしまうんですよね。

毎日だるいし、何だかイライラするし、虚しいし、明日またどうやって生きていこうとか頭の中は忙しくしたがる。

 

どうしたらいいんだろうと途方に暮れながらやっていくしかないのかな。

 

 

 

会社を辞めました


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どうも。みつきです。

8月ですね〜。もう夏は7月で十分じゃ…。

酷暑で夏バテしてます(›´ω`‹ )

家にファミレスのドリンクバーを設置したい。

最近の出来事ですと去年入社した会社を辞めました。

2週間程、会社側と面談したり就業支援の担当者と連絡を重ねた決断です。

退職届を出した時は「あ、辞めるのね」って随分あっさりというか雑な印象でしたね…。

コンナモノナノデショウカ…。

支援所の人も「この会社はみつきさんを大事にしてくれない」って言って「そうだなぁ…」といいますか、まぁ実際凄い働きやすい!!という訳でもなく、困り事には配慮すると言いつつ「言ってることとやってることが違うんだよな〜…」ってモヤモヤが多かったですね。 

あと事務職なんですけどマルチタスクが多くて気疲れが酷かったです。

わかるが過ぎて笑ってしまった。 

電話対応は気が狂う…。

「でもせっかく入社したからもう少し頑張ろう」って自分に言い聞かせ続けたけど6、7月辺りからポキッとダメになりましたね…。

まぁ、もういいかなって損切りです。

自分も色々至らない部分があったしな。

今後はB型作業所に戻って訓練しつつ転職活動やっていきます。

 

それではまた。

 

 

30手前の虚無感


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どうも。みつきです。

今年の9月で28歳になるんですけど(唐突)30歳を目前にしてむちゃくちゃ虚無感が凄いです。

30歳って世間ではキャリアアップや結婚とか自分の人生を見直す分岐点だと思いますが自分はそういうことに興味がないんです。

夢とか目標とかやりたいことが全く無いということではないけれど叶えられなくてもそれはそれでいいかなって。

江戸時代の平均寿命は30〜40歳だそうで、もし江戸時代に生きてたらそろそろ死に際だな〜って思ったり。

何でしょうね、「もう割と生きたな」って充分な気持ちなんですよね。

死にたくてしょうがないっていう希死念慮とはまた違う感覚です。

でも一応人生はまだ続くと思うとウンザリした気持ちになるし、もうあとは余生だな。

最近、うつだか年齢か分からないけど気力体力がガクッと落ちてくのを痛感して自己実現とか幸福を追求し過ぎるのもあまり良くないんじゃないかって考え始めたんです。

人間というか、生物の本当のやるべきことは突き詰めてしまえばあとは死ぬことだけですから、幸福などの「生の執着」に囚われ過ぎるのも苦しいなって。

人生設計なんて考えないで、あてもなくふらふらしていたい。

ニヒリズムというか28歳が言うようなことではないのですが^^;

2年前に「どうしようもない自分を変えなきゃ!!」って躍起になってTwitterを辞めてブログを始めて本を読み漁って再就職したりジタバタして一旦何かを得た気がしたけどまた無に還ってしまったんでしょうね。

自分の人生って成長してるとか上昇ではなくて、有と無の反芻なんだなって思いました。