5分だけでも

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抽象絵画の覚醒と展開

元気に夏バテしてます。秋が迷子。

どうも。みつきです。

8月の企画展レポ二弾はアーティゾン美術館の「抽象絵画の覚醒と展開」です。
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今回ですね、、、、、
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ボリュームがすごかったんじゃ!!!!!(ノブ)

展示数なんと約260点!!

企画展の作品数は多くても100〜150点程が大体(個人調べ)なんですがアーティゾンが本気出してきたぞ…!


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個人的にやっピッピだったのはカンディンスキーとクレーの関連展示がありまして青騎士バウハウスの資料が…!!眼の前に…!!!!

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ワーッ!!バウハウスのマイスター達…!!

(わからん人には伝わらなくて申し訳ない)
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テンション上がりすぎてここで一番エネルギーを使いましたね。
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あと北京出身のザオ·ウーキー(趙無極)の作品が凄く良かったです。
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中国の水墨画のような表現もありつつ、フランスの印象派や20世紀美術(特にクレーに傾倒していた時期があった)にも強い関心を持っていた人だそう。2013年に亡くなっているのですが、ごく最近ですね〜同じ2000年代にこういう画家がいたのか…。

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ザオ・ウーキー | アーティゾン美術館

大分偏りのある感想文になりましたが約150年分の時間を体感しました。

10月からは秋の企画展もジワジワ始まるので涼しくなってほしいところです。

 

 

テート美術館展

残暑!!!!!!どうも。みつきです。

国立新美術館のテート美術館展に行ってきました。

イギリスのテート美術館の「光」をテーマに18世紀から現代のコレクション展です。

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ターナー、モネはもちろん、デンマークハンマースホイなどイギリスのみならず様々な国の「光」を観ることができました。
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カンディンスキーアルバースバウハウスの作品もありました。へへ…
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20世紀〜の作品は写真や映像、彫刻など展示室の空間まるごと作品に収めたものも多くて五感がめちゃくちゃになって面白かったです。
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そして!!

同館で展示中だったブロ友のイノウエセイコさんの作品を拝見してきました!!
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広い展示室をウロウロして鮮やかな赤の色が飛び込んだ瞬間、語彙力が消失しました。

横山大観が「良い絵とは、ああっと言うだけで、ものが言えなくなるような絵だ。どうだこうだと言える様な絵、言いたくなる様な絵は大した絵ではない。」という言葉を残しているんですけど、まさにこの瞬間なんだな。と思いました。

 

知り合いの方の作品を実際に見れるというのは、凄いことなんだな…。

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イノウエさんのブログはこちら↓

色鉛筆画『まなざし』 - お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

受賞おめでとうございます…!!

 

いやぁ、自分もちゃんと(?)しなきゃな…。

8月あと2件美術展行ったのでレポ頑張ります。ヤー!!

上半期行った企画展

どうも。みつきです。

暑すぎません??????(そうだね)

もはや外出が即死レベルなので、家で虚無ってます。

3月〜6月に行った企画展のダイジェスト感想をまとめました。

いくわよ!!!↓↓↓

3月 エゴン・シーレ展(東京都美術館

メインはシーレだけど、師であるクリムトウィーン分離派に関連した展示も多くて予備知識ゼロでも楽しめました。

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シーレの生きた1900年代のウィーンは近代開発の裏に階級の格差や梅毒などの性病が流行ったり、欺瞞と矛盾にまみれていて現代とそんなに変わらないなと考えました。

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シーレ、言葉も良かったな。
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4月 重要文化財の秘密(国立近代美術館)

明治以降の絵画、彫刻、工芸の重要文化財のみで構成された企画展。

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狩野派岸田劉生とか「教科書でみたやつや…(小並感)」がいっぱいでした。

日本美術全然知らないな…と反省しました。
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カンディンスキーやクレーの展示もありました。へへ…
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2002年のカンディンスキー展の図録を入手しました。やったよ師匠!
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5月 ブルターニュ展(国立西洋美術館

フランスの北西部の半島、ブルターニュ地方の作品を集めた展示。
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ブルターニュは独自の言語や信仰心が形成されていて、近代化が進むフランス中心部からすると憧れの土地であったそう。


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ミュシャ、モネ、ゴーギャンナビ派黒田清輝など国籍や流派を問わず沢山の画家を魅了してきた異郷でした。

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余談ですが、ほぼ同時期に新宿のSOMPO美術館でも同じくブルターニュ展をやっていたんですよ…(ホントに偶然だそう)

[【ブルターニュの光と風】 | SOMPO美術館

こっちも行きたかったんですけど都合があわず、断念しました(泣)

 

エドワード・ゴーリーを巡る旅展(渋谷区松濤美術館

絵本作家、エドワード・ゴーリーの企画展。

アメリカ、ボストンの半島ケープコッドにある記念館「ゴーリーハウス」の企画展を再構成。
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ゴーリーは私もファンなんですけど、めちゃくちゃ不条理と奇怪に満ちた話ばかりで(特に子どもが酷い目にあう)「絵本でこんなこと描いていいんだ…」って衝撃でした。
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6月 ジョルジュ・ルオー展(パナソニック留美術館) 

20世紀最大の宗教画家と言われたフォーヴィスム派の一人、ジョルジュ・ルオーの回顧展。

フォーヴィスムというとアンリ·マティスが有名だけどルオーのみの企画展は貴重かも。

(ちなみにルオーとマティスギュスターヴ・モローの元で絵を学んだのでお互い親交もありました)

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最初から最後までルオーの作品のみで礼拝堂に来たような気持ちになりました。

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一番ビックリしたのはルオーの奥さんがアンリ·ル·シダネルの妹だったことでした。

(画家のこういう意外な繋がり好き…)

 

恐竜図鑑展(上野の森美術館

恐竜展といえば化石の展示がほとんどですが、この企画展は「パレオアート(古生物復元画)」で観る展示で1800年代からこれまでの恐竜のイメージと復元の移り変わりが面白かったです。
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美術画から観る恐竜というのは新鮮で良かった。
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とてもカッコイイ図録を買いました。
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上半期はこんな感じでした。

結構行っているようで泣く泣く逃した企画展もあるので体力が…体力がほしい…。

特に夏は恐竜や海洋関係の特別展もあるので、そっちも行きたいですね…(行けるのか)

また何処か行ったらまとめたいと思います。

それではまた。

 

 

 

2月だなんて(ヴァロットン展)


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どうも。寒波で死んでたマンです。

頭が重い、、、だるい、、、って呻いてたら2月になってました。

最近は日中は暖かくなってきてマシになってきましたね。

 

先月は三菱一号美術館のヴァロットン展へ行ってきました。

スイス出身のナビ派の一人で木版画を得意とした画家です。
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人間の死や愛憎を焦点にした作品が多かったですね。昔のユーロマンガのような絵柄なんですけど、どことなく不穏を感じます。

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春の企画展も続々始まってオラワクワクすっぞ!!(エゴン・シーレ展は必ず行こうと思う)

職探ししてる場合じゃない←

 

最後に個人的ニュースを紹介させてください。

師匠!!!!!!!!!!

🤦🤦🤦🤦🤦🤦🤦🤦🤦🤦🤦SUKI、、、、、、、 

竹橋に行く予定も決まりましたね( ´_ゝ`)フッ

 

 

岡本太郎展

どうも。みつきです。

先日、東京都美術館で開催中の岡本太郎展に行ってきました。2度目の上野です。f:id:mituki03:20221126232138j:image

めちゃくちゃ面白かったです!!

配色や造形が特撮や空想科学感があってワクワクしました。
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造形作品も凄くいい。

作品に多く見られる人の顔を模した仮面のモチーフは人類の原初的な造形精神の表れなんだそうです。
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岡本太郎は「芸術はきれいであってはいけない、うまくあってはいけない、心地よくあってはいけない」という根本原則を元に哲学、社会学民族学など幅広い学問を渡り歩いてきました。

ぼくは芸術家だが、ただ手先だけできれいなものを描く絵描きとして一生を終わりたくなかったからだ。

もっと人間全体として生きたかった。

「自分の運命に楯を突け」より

著書も面白くて定期的に読んでいます↓

そして、一通り見て帰ろうとした矢先、ミュージアムショップ横で発見してしまった。
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カンディンスキー(推し)のガチャ!?!?

ジャラジャラジャラジャラ(100円を出す音)
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カブリスキーだけど満足です。

~完~

 

 

ピカソとその時代展


こんばんは。みつきです。

先日、国立西洋美術館で開催中の「ピカソとその時代」へ行ってきました。


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ピカソは大御所すぎてなんだか敬遠していたのですが、共にキュビスムを築いた盟友のジョルジュ·ブラック、師と仰いだセザンヌ、同時期のクレー、マティスジャコメッティを同じ空間で観るのは面白かったです。


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クレー は「口数の少ない倹約家」、「知ること、沈黙すること、やり過ごすこと」などタイトルにも厭世的な含みがあってすごい面白かったです。
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マティスは晩年の切り絵もいいし、ドローイングも好きです。
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相変わらず気持ちが沈みがちなんですが本当は塞ぎ込んでいる程、美術館に行った方がいいなと思いました。

時間や余裕があるときではなく寧ろその逆なんだなと。

 

 

 

 

 





イッタラ展


どうも。みつきです。

先週、渋谷Bunkamuraミュージアムで開催中のイッタラ展に行ってきました。

恥ずかしながらイッタラって全く知らなかったのですが、かなり有名だそうで平日にも関わらず女性のお客さんが多かったです。f:id:mituki03:20221021231404j:image
イッタラ1881年に北欧フィンランドにあるイッタラ村でガラス工房を設立したことから始まります。

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イッタラの代表作というと、建築家兼デザイナーのアルヴァ·アアルトの「アアルト ベース」(花器)です。
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この曲線と色合いがイイ〜f:id:mituki03:20221021231438j:image

すごいかわいい!!と思ったのがオイバ·トイッカのバードたち。
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いっぱい並べて眺めたいかわいさ。

イッタラのガラスのカラーパレットはなんと200色以上だそうで毎年新色の開発もしているそうです。

フィンランドや北欧圏は長く厳しい冬が続く地域なので食器や家具など日用品の想い入れが強く、自然や北欧神話を元にした作品とシンプルなデザインと値段で市民全員が日常使いできるというのがイッタラの共通テーマだと感じました。

お金持ちだけの芸術だったり、知識がないと楽しめないというような隔たりが無いのが素敵だなと思いました。

日本は、まだまだ芸術と国民の距離が遠いのでお互いに歩み寄れるようになればなと渋谷を歩きながら考えました。

 

 

 

それではまた。